おじチャームのちょっと真面目な話
HARETOKEでは「おじさんをキラキラにするプロジェクト」と称し、キラキラおじさんキーホルダーを製作販売しています。
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キラキラおじチャームとは・・・
HARETOKEのこども基準により認定された、 40歳以上の男性を "おじさん" という。 おじさんの協力により集まった証明写真を 手作りのキラキラキーホルダーにしました。 ガチャプロジェクトの作品にこっそり混じったおじさん。ランドセルにつけたりキープボトルのタグの代わりなど、どうぞ大切にしてください。
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わたしたちは、なぜおじさんをキラキラにするのでしょうか?
HARETOKEは居場所づくりの活動を継続すると同時に、社会的な課題である自死に向き合っています。
HARETOKEは新型コロナウイルス感染拡大渦中である2022年2月、
若年層(特に若い女性)の自死率が増加したことにより立ち上がったプロジェクトです。
その中でも令和4年には小中高生の自死率が過去最多になりました。
警察庁と厚生労働省が発表した令和4年度の自殺統計原票データ、総務省「人口推計」及び「国勢調査」によると50〜60代の男性の自死率が急上昇する傾向にあります。
この推移は一向に減少する兆しが見えません。
また自死を取り巻く環境や背景は複雑化し、連鎖しています。
令和4年中における自殺の状況
令和5年3月14日 厚生労働省自殺対策推進室 警察庁生活安全局生活安全企画課
わたしたちHARETOKEは様々な背景から生じる「しんどさ」の逃げ道になる場所を継続しながら、死を選ばなくてもいい視野まで辿り着ける方法はないか、なんとか自分たちにできることがないのか手探りしています。
おじチャームは、そんな中生まれたプロジェクトのひとつです。
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HARETOKEの事業のひとつ、カリキュラムのない創作アトリエ「つくるの教室」では、レジンという樹脂をUVライトで固めてプラスチック状にするクラフトワークが大人気です。(ネイルアートを思い浮かべてみるとイメージしやすいかもしれません。)
オープン当初、まだアトリエで時間を持て余していた頃。
店主が遊びがてら新聞のおじさん写真を切り抜き、レジン型にはめ込み、ラメで装飾してみました。
なかなかシュールで面白く、気に入った仕上がりになりました。
アトリエに来たこどもたちに自慢げに見せてみると「誰これ〜?」と興味を持ち始め、
机に置くと「これ何〜?」と必ず話題に上ります。
ひとりの保護者さんが「日本のおじさんもこんなふうにカラフルだったら良いのに」と呟きました。
これがキラキラおじさんの始まりです。
当時のインスタグラム投稿が残っています。
おじさんたちのしんどさって、見えにくいように思います。
要因は色々あれど、おじさんがしんどさや弱音を吐き出していいよって肯定される場所ってどこにあるんだろう?
家や職場やコミュニティーを持たない人たちは、とんでもない孤独の中で我慢を強いられているのかもしれません。
そもそもおじさんたち、誰かから注目を浴びる機会が少ないのかもしれません。
難しい顔で怒るおじさんが横にいて緊張するよりも、
キラキラなおじさんと隣同士でで笑える機会が増えれば、
今より世界はちょっと良い感じになる気がします。
※子ども主催のクリスマス会でプレゼントで配ったおじチャーム。(写真協力はスタッフ)
バカウケするか戸惑われる、反応はさまざま。
HARETOKEの持ち味は「楽しいほうを選ぶ、やりたいこと全部やる」です。
"つくる"が得意なわたしたちはおじチャームでキラキラなおじさんたちを増殖しようとしています。
それから小さな「クスッ」を発生させて、おじさんに興味を持ってもらうきっかけづくりにしたいと考えています。
おじチャームをひとつひとつ手作りする中で、現象としての「おじさん」に向き合う時間になれば良いなと思っています。
ご興味ある方は、ぜひお手元で燻っている証明写真をアトリエにお持ちください。キラキラにしてお返しいたします。
また、アトリエに設置したガチャマシーンでおじチャームをゲットできたり、遠方の方には遠隔ガチャ(作品通販)を用意しております。
おじチャームの売り上げはアトリエの寄付金として子ども達や利用者さんのおやつや道具に変わります。
なかなかに人気商品で、そこそこの売り上げが出ています。
HARETOKEガチャプロジェクト詳細
もしどこかでおじチャームを見かけたら、
写真のおじさん達に思いを馳せて「元気にやってるかな」って思ってくださると嬉しいです。
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こちらも合わせてお読みください。
「どうしてHAREOKEができたのか、の話」
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